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2020年お買い物振り返り

2021年を迎えました。
皆様あけましておめでとうございます。

2020年はコロナウイルスに振り回された一年となりましたね。
新しい生活様式が推し進められる中、日々の過ごし方はだいぶ変わりました。
自分は普通に生活できず気が滅入ることが多かったためか、自宅での日常生活で精神衛生を保つために買ったものが多かったように思えます。

久しぶりのblog更新は、2020年に買ったもので一年を振り返ってみようと思います。

■TISSOT HERITAGE 2018 T119.405.16.037.01
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Canon 7D2+EF100mm f/2.8L Macro IS USMにて撮影。
1943年に存在したスモールセコンドモデルを現代に合わせてアレンジして復刻。
自分初の手巻きの時計であり、初のTISSOTの時計となった思い入れのあるモデル。
今までは手巻きの時計は怖くて敬遠していたが、仲の良い店員さんに勧めてもらって手巻き恐怖症を克服した。
名機ユニタス6498-1を搭載し、シースルーバックのおかげでケース縁まで詰まったムーブメントを覗けるようになっているのも魅力。
夏場は同ブランドの別機種のミラネーゼブレスに交換して愛用。
手巻き(ETA 6498-1 UNITAS)。17石。18,000振動。パワーリザーブ46時間。SSケース(直径42mm、厚さ11.35mm)。5気圧防水。現在終売。
2020年2月、ティソ代官山コンセプトストアにて購入。価格121,000円。

■BLANCPAIN Spécialités Air Command AC01-1130-63A
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Canon 7D2+EF100mm f/2.8L Macro IS USMにて撮影、Photoshop CS6にて深度合成。
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2019年7月にサンプル品が入荷したタイミングでオーダー。
尾錠からDバックルに変更していただいての納品となった。
冬場は別途ブランパンブティック銀座のオーダーベルトサービスにて作成していただいた竹斑のクロコベルト(裏ラバー)に交換して愛用。
SSケースであってもポリッシュに一切の妥協がないのはさすがブランパンの製品といえる。
自分初のパイロットウォッチであり、3本目のブランパンでもある。
エアコマンドの入手により、陸(ドレスウォッチ)、海(ダイバーズ)、空(パイロットウォッチ)をブランパンで揃えることができた。
自動巻き(Caliber F388B)。35石。36,000振動。パワーリザーブ50時間。SSケース(直径42.5mm、厚さ13.77mm)。3気圧防水。
500本の限定生産、日本国内には30本程度しか入荷がなかった模様。
2020年2月、ブランパンブティック銀座にて購入。価格2,267,223円(Dバックル化等のパーソナライゼーション諸費用込)。

■IBM 1754-A1X Local Console Manager (LCM)
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先に使用していたIBM 1735-L04 LCMが電源障害で故障したために入手。
だいぶ昔に大量に購入して使用しているKCO (Keyboard Conversion Option)との互換性のある後継モデル。
2020年3月、オークションサイトにて現状渡しのジャンク品として出品されていたものを2台入手。価格は2台で数千円。

■SWATCH HARAJUKU Prototype (1989)
SWATCH HARAJUKU/Prototype (1989)
1991年にスウォッチ・オートマチックシリーズが登場する2年程前の1989年、スウォッチは既存のクォーツモデルのデザインをベースに自動巻スウォッチのプロトタイプを数種類開発したが、技術的問題等で製造が中止された。
これらのプロトタイプはGentモデルのケースにデイデイト機能付きのETA2846/2848を搭載したり、プラスチックではなくアルミニウムケースを採用するなど、後のオートマチック・シリーズと異なる点も多く見受けられる。
左:SWATCH SAB700 (GB124P2) HARAJUKU。
1989年頃製造された自動巻プロトタイプのひとつ。仏語/アラビア語表記のデイデイト表示を持つ。
自動巻き(ETA2848)。17石。21,600振動。パワーリザーブ48時間。アルミニウムケース(直径34mm、厚さ12mm)。3気圧防水。非売品。
右:SWATCH SAB702 (GB124P1) HARAJUKU。
1989年頃製造された自動巻プロトタイプのひとつ。英語/仏語表記のデイデイト表示を持つ。
自動巻(ETA2846)。17石。21,600振動。パワーリザーブ48時間。アルミニウムケース(直径34mm、厚さ12mm)。3気圧防水。非売品。
このモデルを探し続けて27年。2020年3月、オークションサイトにて入手。

■Apple iPhone SE2 256GB SIM Free x2台
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数年前に購入したiPhone Xは性能的にはなんの不満もなかったが、自分のパスコードはあまりに長すぎるため1回で入力できないのと、FaceIDを使用するたびにマスクを外すのが嫌になったのでTouchIDに対応しているSE2を購入。
2台体制にする予定だったが、妻が使用している旧iPhone SEに不具合が出てきたために1台譲った。
2020年4月、Apple Storeにて購入。合計価格133,760円。

■Canon EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
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コロナ禍で外出ができない中、家にいながら気分転換をするにはどうすればよいかと考えて、手持ちのフィギュアや時計を撮るために購入。
このレンズを使用して撮影した写真は以下。
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時計の細かい部分の撮影には適しているが、少し大きなもの、特にフィギュア撮影の場合はかなり引かないと全身を撮るのが難しい。
そのためあとから50mmマクロを別途購入。
2020年4月に購入。価格103,890円。

■Canon EF50mm F2.5 Compact Macro +LSC
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マクロレンズ2本目。
フィギュアの全身像や、時計の全体を撮影するために入手。
1987年(昭和62年)12月発売開始の設計の古いレンズで現在終売。
手ブレ補正なし、AFが遅かったり、AF時のモーター音がジーコジーコとうるさいなど設計の古さを感じる部分は多々あるが、その使いやすさから小物撮影のCanonユーザーに愛用者が多い有名なレンズでもある。
現行ラインナップにはないマクロレンズであるため有用性が高く、少し絞って撮影するとシャープな解像の画が撮れる。
専用ライフサイズコンバーターを使用することで70mm相当の等倍マクロレンズとしても使用可能で、1本あれば割と万能な印象がある。
流通数が多く、オークションサイトでも数千円程度から入手できるのも特徴。
このレンズを使用して撮影した写真は以下。
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2020年5月オークションサイトにて購入。購入価格は10,000円程度(専用ライフサイズコンバーター付属)

■フィギュア/小物撮影スペース
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外出できない日が続いたので小物撮影をしようと思い、撮影スペースを自作。
作り方:
(1) ハンガーラックにS字フックでスチールメッシュぶら下げる。
(2) 目玉クリップで背景紙とスチールメッシュを挟んで固定する。
(3) 適当なテーブルに電気スタンド(色温度5000K昼白色)を固定する。
(4) 必要に応じてレフ板などを自作する。
制作費用は合計36,000円程度(背景紙除く)。
実際に使用した機材は以下Amazonリンクにて。
背景紙:レザック66 全紙 260kg
ハンガーラック:アイリスオーヤマ ハンガーラック シングル 耐荷重8kg PE-E180 パイプハンガー
S字フック:ニッサチェイン ステンレスSフック スリム90mm(4個入り) A431
電気スタンド:山田照明 Z-LIGHT LEDデスクライト 高演色LED ブラック 上締めクランプ付き Z-80PROIIB

■SKYTUBE 宇佐田ゆう Pink Ver. 1/6 PVC製塗装済完成品フィギュア
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Canon 7D2+EF100mm f/2.8L Macro IS USMにて撮影。
他社の1/6スケールフィギュアと比較すると全体的に幾分小さい気がするが、かわいいからヨシ。
ビキニはキャストオフ可能。
2020年5月、Amazonにて購入。価格17417円。

■Manfrotto befree GT XPRO アルミニウム MKBFRA4GTXP-BH
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フィギュアも時計も手持ちで撮っていたが限界が来たので購入。
高さ9cmから164cmまで、対荷重10kgまで。
上位にカーボン製の軽量のものもあるが、自分は外に持ち出すことがないので安価なアルミ製の方を選択した。
位置調整が柔軟で安定しているので、マクロ撮影用途には最適。
ポール雲台とキャリングケースも付いているので追加であれこれ買わずにすぐ使えるというのも財布に優しい。
しばらく使用して少々不便に感じたのは付属のポール雲台が微調整ができない点で、微調整をしたい場合は別途ギア雲台を用意して付け替えたほうが良いだろう。
三脚を使用することで深度合成やISOを下げて撮影をすることができるようになり、画質の荒れた写真がなくなったのは大きい。
2020年5月に購入。価格35,000円程度。

■LONGINES Heritage Classic L2.828.4.73.2
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Canon 7D2+EF100mm f/2.8L Macro IS USMにて撮影。
2019年秋にHODINKEEの記事(リンク先は翻訳版)で知り発売を心待ちにしていたモデル。
ロンジンヘリテージシリーズは旧モデルの復刻であっても実用性重視でデイト表示を加えられがちだったところを、このモデルではオリジナルに忠実にデイト無しで復刻された。
ロンジンブティック銀座はこれまで訪問したことがなかったが、このモデルのおかげでロンジンブティック銀座との接点ができた。
自動巻き(L893.5)。27石。25,200振動。パワーリザーブ64時間。SSケース(直径38.5mm、厚さ11.2mm)。3気圧防水。
2020年7月、ロンジンブティック銀座にて購入。価格278,300円。

■THE SWATCH SISTEM51 HODINKEE SUMMER ED. SUTZ407
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Canon 7D2+EF100mm f/2.8L Macro IS USMにて撮影。
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1986年のEMERALD DIVER GG703のデザインをベースにした2019年のGENERATION 1986 SUTZ406の色を反転させたSWATCHとHODINKEEの2020年夏コラボモデル。
白いスウォッチは大好きなので実用と保管用とで2本購入した。
7/15注文、7/17の夕方到着という米国からの発送を疑うような速さの裏には、航空機がコロナ禍で人の代わりに貨物を搭載していたのもあったようだ。
自動巻き(Sistem51 w/Nivachron™)。19石。21,600振動。パワーリザーブ90時間。プラスティックケース(直径42mm、厚さ13.9mm)。3気圧防水。
2020年7月、HODINKEE SHOPにて購入。価格US$355(2本合計、送料込)。

■Apple iMac (Retina 5K, 27-inch, 2020) A2115-Z0ZX
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メモリーを8GB、ディスプレイを標準ガラス、SSDを2TBにした以外ハードウェアはフルスペックにした。
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VMware Fusionを使う都合上でTranscend JM2666HSE-32Gを4枚搭載してメモリーは128GBとした。
当該メモリーはiMacようではないが、自己責任とはいえ純正カスタマイズのわずか1/5の価格で128GBを実現できるので非常にコストパフォーマンスが高い。
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今回のMacの買い替えは非常に悩んだ。
現在Mac環境は13-inch MacBook Pro 2017しかないので、Macは追加でもう一台あったほうが安心できる。
コロナ禍で外出しなくなってから13-inch MacBook Pro 2017に4Kモニターを接続して写真編集をすることが多くなった。
現状ではVMware FusionでIntel環境が使えないと色々と困る。
将来的にApple Silicone Macに移行することが明らかになっているが、今の資産を継承できるかどうかわからない。
MojaveがNativeで動作するiMac 27-inchは迷っているうちに終売になる可能性があった(実際悩んでいる間に2020年iMacが出てしまった)。
色々考えつつ2020年の新iMac登場日に注文。
結果としてはVMware Fusionを使用してこれ1台でmacOS 10.13/10.14/10.15/11.0を実行できているので購入してよかったと思っている。
2020年8月、Apple Storeにて購入。価格450,780円。

■BINDing リオ -Rio- 1/4 PVC・ABS塗装済み完成品フィギュア
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Canon 7D2+EF50mm F2.5 Compact Macroにて撮影。
1/4スケールともなると色々とボリュームがあって非常によい。
同時発売の白ウサギのほうの雪乃 -Yukino-も買っておけばよかった。
バニースーツは一部キャストオフ可能。
2020年10月、Nativeオンラインショップにて購入。価格27,220円(送料込)。

■Lenovo ThinkCentre M75q-1 Tiny 11A4CTO1WW x6台
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テレワークで時間的余裕ができたので、自宅のシステムを再構築するために一部で話題になっていたThinkCentre M75q-1 Tinyを6台購入。
Intel NUCが担当していた旧環境のSamba AD環境を新環境のM75q-1 TinyのSamba AD環境に移行したりした。
何よりも驚いたのが1台4万円でお釣りが来るのにめちゃくちゃ高性能だったこと。
そりゃみんな飛びつくわなあ・・・。
2020年10月、Lenovoオンラインサイトにて購入。価格232,320円(6台合計)

■YAMAHA RTX1200 x2台
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皆様ご存知の家庭向けVPNルーター。
自宅で使用しているプロバイダーがIPoE対応になり、PPPoEが使用できなくなり外部からVPN接続できなくなってしまったので、IPoE+PPPoEの環境を実現するために購入。
事前調査不足で残念ながらMAP-Eの自宅環境ではRTX1200単体でIPoE+PPPoEを実現することはできなかったが、HGWと併用することでIPoE+PPPoE環境を実現することができた。
2020年10月、中古販売サイトにて購入。価格10,000円程度(2台合計)

■AtoLas M140A 14インチ4Kモバイルモニター
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Amazonプライムデーの際にクーポン適用で13,000円台になっているのをたまたま見つけて購入。
USB-C、MiniDP、MiniHDMI、ヘッドホン端子、スピーカーが内蔵されており必要なものは一通り揃っている感じ。
輝度レベルが何故か毎回初期化される以外は特に不満はない。
カメラに接続してファインダー代わりにしたらフィギュア撮影が捗るようになった。
通常は22,000円前後で販売されているが、プライムデーに合わせてとんでもない額のクーポンがでることがあるので狙うといいかも。
2020年10月、Amazonにて購入。価格13,260円。

■SONY Xperia 1 II SIM Free XQ-AT42 フロストブラック
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手持ちのAndroid端末がそろそろ買い替えの時期が来たので購入を検討したが、2〜3年で買い換えるAndroid端末に10万以上かけるのは個人的に納得が行かないので数日迷ったら納期が延びてしまった。
飼い犬を撮影するために通信機能のついたコンデジと自分に言い聞かせて購入。
カタログスペックは文句ないし、犬の瞳AFも素晴らしい。
が、一番自分が必要としていたカメラが駄目。
ほんと駄目。
マクロ撮影するときに寄れないし、マクロ撮影時の画質が致命的。
全体的に眠たい画しか撮れなくてほんと駄目。
今年買ったものの中でというか、ここしばらくで買ったものの中で最も失敗した買い物。
13万も出したら、ブランパンのスチール製Dバックル2個も買えるんだぜ。。。
2020年11月、ソニーストアにて購入。価格136,730円(送料込み)

■SWATCH SISTEM51 BLURANG YIS430 / SWATCH SIGAN SO28N101
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Canon 7D2+EF50mm F2.5 Compact Macroにて撮影。
2020年11月15日、日本のスウォッチ取り扱い店の中心であったスウォッチブティック銀座が閉店となった。
銀座のNGHC内の各ブティック(特にブランパンブティック銀座)と僕との接点を作ってくれた思い入れのある店舗でもある。
閉店前の11月14日に今までのお礼も兼ねてスウォッチブティック銀座で購入した2本がSWATCH SISTEM51 BLURANG YIS430とSWATCH SIGAN SO28N101だ。
(左) SWATCH SISTEM51 BLURANG YIS430
Sistem51 FLYMAGICで採用された3ウィングの秒針とNivachron™ヒゲゼンマイを採用、全体をブルーで統一したSistem51 Ironyの最新モデル。残念ながら11月の段階でほぼ在庫が切れており、事前に取り置きをしていただいていた。
自動巻き(Sistem51 w/Nivachron™)。19石。21,600振動。パワーリザーブ90時間。SSケース(直径42mm、厚さ13.9mm)。3気圧防水。2020年12月現在品切れ。
(右) SWATCH SIGAN SO28N101
1983年の第一世代SWATCH GN100の正当な現代復刻版。
GN100のテイストを継承しつつ、現代的なフォントの採用、バイオリローデッドの象徴となる緑のロゴと秒針の緑の塗り分けをすることで21世紀デザインに生まれ変わった。
1983コレクションの中でも人気のひとつ。
クォーツ。バイオ素材由来プラスティックケース(直径34mm、厚さ8.75mm)。3気圧防水。価格8,800円。

■ Xiaomi Mi 10 Lite 5G 6GB 64GB Global Version Gray
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先に使用してた実験用端末の寿命が来てしまったので新しく購入。
久しぶりのXiaomi端末。
CPUはSD765G。SD700番台は初めて使用したが、少し前のフラグシップを凌ぐ性能で驚愕した。
3万円台の端末でAntutuの値は32万超えだからコストパフォーマンスは驚異的と言える。
ディスプレイは有機EL、Dual SIM、そして5Gにも対応。
SONY Xperia 1 II SIM Free XQ-AT42よりはるかに満足度が高いというのは言うまでもない。
2020年12月、Aliexpressにて購入。価格32,748円(輸入に伴う諸費用込)

というわけで、2020年のお買い物で振り返ってみました。
皆様今年もよろしくお願いいたします。

最後に。

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・・・2021年納品予定w

DEC Celebris GL-2 6266ST

※ 本投稿は旧コンテンツで2001年1月23日に更新したものを再編集したものとなります。

■DEC Celebris GL-2 6266ST

DEC Celebris GL-2 6266STは、日本ディジタルイクイップメント株式会社(以下、日本DEC)が1997年に発表した企業向けのミニタワーPCです。
チップセットは440FX、Pentium II 266MHzを最大2個搭載することができます。
CPUに関してはそれ以上のアップグレードが用意されませんでした。
今回はより高クロックなCeleronへの換装を行います。

左側の2台がGL-2

【参考】日本DEC、Pentium II搭載機など企業向けデスクトップ8モデルを発表

IO-DATA PK-P2A500改造編

IO-DATAはSlot1搭載機のアップグレード用にCeleron(以下Mendocino-PPGA)を搭載したPK-P2A500というCPUアップグレードキットを用意していました。
そもそもMendocino-PPGAをDualで使うことはサポート外ですので、PK-P2A500はDual仕様で使えるとはうたわれていません。

Mendocino-PPGAをDualで動作させるためには、以下の条件を満たしている必要があります。(詳細はIntelデータシート参照)
(1) B75がAN15(BR1#)に接続されていること
(2) AN15が56オームでVtt(1.5V)に接続されていること

ですが、このPK-P2A500をテスタで調べたところ、PK-P2A500はB75がAN15に接続されておらず、しかもAN15がVttにも接続されていませんでした。
そのため、このままではDualで動作させることが不可能であることがわかりました。
今回はこのIO-DATA・PK-P2A500を改造してDual対応のCPUアクセラレータにし、Celebris GL-2 6266STをMendocino-PPGAのDualマシンにしてしまいましょう。

【参考】PK-P2A500 – IODATA

(1) PK-P2A500の基板を調べましょう

黄色の枠がいじる部分

基板を見てみると、怪しげなスイッチ群(SW1)と抵抗の乗っていないパターン(R7)が存在していることが分かります。
上の写真で黄色の枠で囲った部分がそのSW1とR7の部分です。

(2) B75とAN15を接続する

変更前 変更後

B75のパターンを追ってみると、そのパターンはSW1-7を経由し抵抗R11を経由してAN15に接続されています。
SW1-7はデフォルトでOFF(写真左)になっているのでこれをON(写真右)のように変更します。
これでB75-AN15が接続されます。

(3) AN15とVtt間を56Ωの抵抗で接続する

変更前 変更後

AN15-Vtt間はAN15-AD36間にパターンが存在し、パターン上に56オームの抵抗も乗っていることをテスタにて確認しました。
また、AN15-AD36の間にR7という0オーム抵抗の乗っていない部分(写真左)があるため、ここに0オーム抵抗を乗せるかショートさせるかすることでAN15とVtt間を56Ωの抵抗で接続されます。
私は手元に0オーム抵抗がなかったので0.26mmのジュンフロン線でショートさせました(写真右)。

(4) Celebris GL-2 6266STに実装

実装後の様子

処理が終わったら、カバーを元どおりにしてCelebris GL-2 6266STに実装します。
純正のファンは背が高くて互いに干渉するので、ファンをはずしてヒートシンクのみにします。
Celebris GL-2 6266STはCPU横に巨大なファンがついており、ヒートシンクのみでも十分冷却できます。
最後に、電源を投入して、BIOSで2CPUで認識していれば改造は成功です。
認識しない場合はもう一度確認してみましょう。
あとはWindowsNT4をインストールします。

(5) L2キャッシュの有効化

Mendocino-Celeronに未対応BIOSを搭載した440FX搭載機にMendocinoを搭載した場合、「L2キャッシュが切れた状態で起動する」という不具合が生じることが、広く一般的に知られています。
Celebris GL-2はBIOSでMendocinoに対応しているわけがなく、またBIOSのアップデートを行なってもMendocinoには対応しないので、このままではMendocinoは搭載してもL2キャッシュが切れたまま起動してしまいます。
これを回避するにはPowerLeap社の「CPU Control Panel」というソフトを用います。
OSが起動してから常駐するプログラムなので、OS起動まではL2キャッシュが切れた状態ですが、OSが起動してこのソフトウェアが常駐してしまえば、L2キャッシュの効いた非常に高速な環境となります。
残念ながらこのソフトウェアは、その性質上OSのインストール中に実行できません。
特にWindows2000のインストールにおいてはL2キャッシュの切れたままの状態でインストールが行なわれ、非常に時間がかかります。
なお、WindowsNT4に関しては、インストールが特に遅くなるという印象はありませんでした。

ビックの格安Win10タブSG080iで充電とUSBを同時に使用できたお話

あけましておめでとうございます。

昨年12/22、ビックカメラで格安Windows10タブレット「SG080i」が発売になりました。
Twitterを眺めていると、身内のフォロワーさんも何人か買ったようなので、私も遅ればせながら12/27に有楽町のビックカメラでシルバーモデルのSG080iSLを購入してみました。税込み19,224円ですがポイント10%かつアプリの新春クーポン3%で合計13%のポイントが還元で買えました。実質17000円弱というところです。
仕様は こちら にありますが、ストレージが64GB、11abgn対応、WUXGA液晶というところが気に入りました。
リモートデスクトップクライアントで使うのが目的ですし、そのときは特に不満もありませんでした。

このタブレットはUSBが1ポートしかありません。
充電しながらUSBが使いたいので、ハブ機能付きの ルートアール RUH-OTGU4+C を購入してみました。

この製品には「OTG only/A/B」の3つのスイッチがあり、対応端末以外では各モードのどれかで使用可能な場合があるようです。
SG080iはもちろん動作確認されていませんので、試行錯誤することになります。

結果からいうと、SG080iとRUH-OTGU4+Cの組み合わせて充電しながらUSBは使用可能です。
下記の写真のように、スイッチをAに合わせた状態でUSBメモリー、USB HDDを認識しつつ、1.60Aで充電できているのが確認できます。

SG080iとRUH-OTGU4+C

ただ、認識させるためには少しコツが必要でしたので備忘を含めてご紹介いたします。

1) RUH-OTGU4+Cのスイッチを「A」に合わせます。
2) 2A供給可能なACアダプタに2A供給可能なUSBケーブルを接続し、RUH-OTGU4+Cの給電ポートに挿します。私はRUH-OTGU4+C添付のケーブルと、Anker Anker 40W 5ポート USB急速充電器 71AN7105SS-WJA または Anker PowerPort 10 (60W 10ポート USB急速充電器) を使用しました。
3) 充電がされていることを確認したらUSBデバイスを接続します。

これでダメだったら引き続き以下を試してみます。
(OTGハブ側のスイッチをいろいろいじると最終的にまともに認識してくれなくなるようです)

4) ハブに接続したUSBを抜き、SG080iを再起動します。充電のみでUSBハブの機能を認識してくれないという場合にはこれが有効みたいです。私は試行錯誤で認識しなくなっていたようなので再起動を実施しました。
5) OSが起動して充電がされていることを確認したらUSBデバイスを接続します。

同様の製品をお持ちでうまくいかない方はOS再起動するとうまくいくかもしれません。

■追記
手持ちの PLANEX PL-QUCHG03 も充電しながらUSBを使うことができるという記載をamazonのレビューで見かけました。
この製品は充電器なのですが、どういうわけか隣り合っているポートが内部で接続されているらしく、そのポート間でデータの転送もできるようです。
試してみると、こちらも問題なく認識しました。
手順は以下の通りです。

1) USBケーブル(2A対応のデータ転送可能ケーブル)をPL-QUCHG03とSG080iに挿します。
2) PL-QUCHG03の隣り合ったポートにUSBハブを挿します。
3) USBハブにUSBデバイスを挿します。

これで認識しない場合は以下を実施します。

4) ハブに接続したUSBを抜き、SG080iを再起動します。
5) OSが起動して充電がされていることを確認したらUSBハブにUSBデバイスを接続します。

いちおうこれで充電しつつUSBのやり取りができますが、想定外の使い方なので個人的にはどうかなと思います。
それにしても最初にこれ発見した人はすごいですよね・・・。

Microsoft Surface Proを約一週間使ってみて

2013/6/7に発売されたMicrosoft Surface Proの256GB版を購入して一週間ほど使ってみたので簡単に感想などを書いてみたいと思います。

先行して発売されたSurface RTは評判が今ひとつ。
満を持して投入されたSurface Proも、第4世代Core iシリーズプロセッサー(Haswell)が搭載機が出始めており、すでに型落ちになっている第3世代Core i5(Ivy Bridge)を搭載するなど、取り巻く環境は芳しくないように思えます。
僕のtwitterのTLでも時代遅れのSurface Proに関して疑問視される方もいました。
とはいえ、次のを待っていてはいつまでたっても買えませんし、スペック的にこの程度あればそれなりに長持ちもするでしょう。
事実、僕のメインの事務用WindowsマシンはThinkPad T410sをデスクトップ化したものです。現行のT430sの2世代前のマシンでも問題なく使っています。
昔と違っていたずらにスペックを追い求め、こだわることをやめてからはある程度のスペックさえあれば満足できるようになりました。
ThinkPadがその他大勢のPCの一つに成り下がってしまった今、ThinkPadにこだわる理由もありません。
そこでApple製品以外で試してみようと手を出したのがSurface Proだったわけです。

経緯がながくなりました。
早速開梱の様子からご紹介したいとおもいます。
僕の日記ではあえて公開されているスペックに関しては記載しません。
公開されているスペックは以下をご覧ください。

■Microsoft SurfaceProの仕様

Microsoft Surface Pro 256GB
先週秋葉のヨドバシカメラで買ってきたSurfacePro 256GB。
価格は公式サイトの価格と同じでした。
ちなみにこの日、近所の千葉のヨドバシカメラに行ったら256GBは品切れで入荷未定でした。

Microsoft Surface Pro 256GB
ストレージは256GB、OSはWindows8 Proの64-bit版です。
Office Home and Business 2013が同梱されているのでお買い得感はあります。

Microsoft Surface Pro 256GB
化粧箱から取り出したところ。なんか無理して高級感出さなくてもいいんですが。

Microsoft Surface Pro 256GB
箱の蓋を開けると本体と付属品がお目見え。
Apple製品みたいに無駄にフィルムで包まれています。
iPad意識しすぎ。ゴミ増やさないでいただきたいです。
ちなみに本体の下にはスタイラスペンと説明書が入っています。
Officeを使用するときにライセンスキーを入力してアクティベーションをする必要がありますが、その際に必要なライセンスキーを印刷した紙は説明書の中に入っています。僕はそれがわからなくて難儀しました。
スタイラスペンは用途がないのと、ThinkPadのデジタイザーペンのように本体内部に格納できないため紛失しそうなので、使わないことにしました。

Microsoft Surface Pro 256GB
本体カバーの役割も兼ねるTouch Cover。外箱汚損で半額になっていましたので買ってきました。中身は新品ですし、日本語配列ですが半額なら満足できるので妥協しました。

Microsoft Surface Pro 256GB
液晶面。
720p HDカメラと光センサーがあります。windowsマークはWindowsキーボタンとして機能します。
液晶は光沢なので、映り込み防止のためラスタバナナのアンチグレアフィルムを貼りました。しかしながらこの製品、実は光センサー用の穴が間違えて逆側に開けられているので購入の際は他社のものにしたほうがよいでしょう。

Microsoft Surface Pro 256GB
裏面。
配色はチタンカラー。マグネシウム合金を使用しています。
写真でお分かりになるように、手あかが目立ちやすいです。
テーブルなどに置くときはここが底面になるので、傷をつけたくない場合には、Touch CoverかType Coverの併用が必須になるかと思います。

Microsoft Surface Pro 256GB
右側側面インターフェイス。
microSDXCカードスロットがついています。最大64GB(microSDXC)まで増設可能です。
電源コネクターはAppleのMagSafeに似た磁石で貼りつくタイプ。しかしながらAppleのMagSafeのように簡単に吸い付くわけではなく、コツをつかまないときれいに吸い付いてくれません。これが非常にイラつく点ではあります。どうにかならなかったのでしょうか。
ディスプレイ出力はMini Display Port。VGA変換はMBA用に売られているものが普通に使えました。僕はMBA用に購入したPlanexの安いやつを使っています。

Microsoft Surface Pro 256GB
底面インターフェイス。
Touch CoverやType Cover用のコネクタが。
電源コネクターとは異なり、各種カバーは特にコツも必要なく装着できます。

Microsoft Surface Pro 256GB
左側側面インターフェイス。
イヤホンジャック、ボリュームキー、USB3.0。
USBが3.0というのはありがたいです。手持ちのUSB3.0メモリーの転送速度が高速で涙しました。キーボードやマウスをつなぐこともできますが、1ポートしかないので積極的にBluetoothを使用したいものです。SurfaceProにはBluetooth 4.0が搭載されています。

Microsoft Surface Pro 256GB
上面インターフェイス。
電源/スリープボタンがあります。
カメラはフロント同様720p HDです。

Microsoft Surface Pro 256GB
底面にある隙間。この隙間から音がするのでスピーカーがあるようです。
SurfaceProはちょっと動画を見たりするだけで相当な発熱をします。放熱のための隙間も兼ねているのでしょうか。

Microsoft Surface Pro 256GB
別売りの日本語Touch Cover。
iPadのスマートカバーにキーボードがついたような感じです。質感も非常に似ています。
押した感じは全くありません。ポンポン叩くと入力されます。不思議な感じです。慣れてしまえば問題なく入力できますが、押した感覚が全くないというところで好みが大きく分かれそうなキーボードです。きちんと入力した感覚がほしい人や長時間入力する人はType Coverがいいと思います。
キー配列に関しては、F1~F12はFnキー+消音キーなどの組み合わせで実現します。デフォルトでF1~F12に割り当てられるようにする手段を探しましたが今のところ見つかりませんでした。
入力時にファンクションキーを多用するのでこれはいけてない点です(もし方法があったらすみません)。
タッチパッドとクリックボタンもついています。タッチパッドは小さいうえにピーチスキンみたいな感じなので非常に使い勝手が糞でございます。画面解像度が高いのですからもうすこしなんとかなんなかったのでしょうか。
評価としては一通り入力はできるし努力は認めるが糞、という感じです。

Microsoft Surface Pro 256GB
Touch Cover裏面。
起毛素材で滑りにくくなっています。

Microsoft Surface Pro 256GB
スタンドに関して。
角度調整全くできません。
これは非常に不便。糞。

Microsoft Surface Pro 256GB
iPad miniと厚みを比較してみたところ。iPad miniが薄いのではなく、明らかにSurfaceProが分厚いです。
重量は本体のみで900g超え、Touch Coverをつけたら1.1㎏を超えます。これ、11インチMBAよりも重いです。寝ながら持って使うには重すぎます。糞。
マイクロソフトはiPadの対抗馬にしたいようですが、タブレットとして見るならこの段階で負けています。向こうはタブレット、こいつはタブレットにもなるPCなわけですから、根本的に土俵が違うと思うんですよね。
僕はSurfaceProをタブレットとしては見ていません。あくまでPC、おまけでキーボードを外してタブレットにもなるという認識でいます。

Microsoft Surface Pro 256GB
iPad miniとSurfaceProの大きさ比較。SurfaceProは普通の10インチタブレットの大きさです。ただし厚みが以下略。

Microsoft Surface Pro 256GB
液晶。
10.6インチClearType HDディスプレイで視野角は非常に良好です。
解像度は1920×1080ピクセルですが残念ながら、デフォルトでは拡大されていて広く感じません。タブレットとして使用することを考えると100%のサイズでは小さすぎるのでしょう。

Microsoft Surface Pro 256GB
パフォーマンスに関して。
CPUはi5-3317Uの1.7GHz。メモリーは4GB。
エクスペリエンスインデックスは、CPU/メモリー/グラフィックス/ゲーム用グラフィックス/プライマリーハードディスク=6.9/5.9/5.6/6.4/8.1 といったところ。
普通のPCですから写真のように通常Windows向けに作られたゲームもインストールして遊ぶことができます。3D処理を多用するIllusionのゲームも問題なく遊べます。
OSの起動は8~9秒、スリープからの復帰は1~2秒というところです。ちなみに256GBの内蔵SSDはLITEONIT LMT-19nmBGA-256Gでした。

バッテリーに関して。
無線LANを使用して通信しながら使用して、フル充電から電源オフになるまでおよそ4:30でした。
残量10%と7%で警告、そのまま使い続けたらいきなりバスっと落ちました。データはきちんと保存されているのですがメッセージだすとかなんかしてほしいです。
四時間半という時間はタブレットとしてはどうかというと、普通にダメだと思います。持たなすぎます。Sony Tablet ZやiPadには到底太刀打ちできません。糞。

無線LANについて。
無線LANは802.11a/b/g/n対応、5GHz帯にも対応しているようです。
デバイスマネージャーに表示されたネットワークアダプタはMarvell AVASTAR 350N。

Microsoft Surface Pro 256GB
【○いいところ】
・Officeが標準搭載なのでお得感がある。
・既存のWindowsアプリがそのまま動く。
・サッと取り出してパッと使えるWindowsマシンという便利さがある。
・ノートともタブレットともどっちつかずな感が強いが、とりあえずタブレットとしても使えるノートPCとし重宝する。
・モニター、キーボード、マウスをつなげて省スペースデスクトップPCとして使える。
・起動、復帰が早い。
・液晶の視野角が広い。
・USBが3.0なのがいい。
・普通のLinuxが入るので最悪つぶしが利く。
・矢追純一UFOスペシャルが観られる。

【×糞なところ】
・買った時点でCPUが世代遅れ。
・メモリーが4GB固定。
・普通に重い。
・ちょっと使うと熱い。
・バッテリーが持たない。
・スタンドの傾きが調整できんし。
・英語キーボードが国内で買えない。
・非対応アプリが変に拡大されてイケてない。
・Windowsアプリストアに並ぶタブレット用アプリもそれほど多くなくイマイチ。
・大容量MicroSDカードを挿しても用途に困る。(リムーバブルドライブ扱いのため制約が多い)
・UIが退化してないか?(Win8の問題)
・スタートボタンがない。馬鹿なの?死ぬの?(Win8の問題)
・Touch CoverでF1~F12キーの扱いがぞんざい。
・スライドパッドが使いにくい。
・筐体に手垢がつきやすい。
・電源コネクタつけづらい。
・Touch Coverをつけると実はMBA11よりも重い。
・出先でバッテリーが切れたら悲惨。(他のタブレットならモバイルバッテリーで充電できるけどこいつはできない)
・OSがWindows。

【総評】
MBA11買ったほうがよかった。
日本マイクロソフトさん、もっとがんばりましょう。

【メモ】
SurfaceProでiPhone5の写真をiTunesを使わずに取り込む方法:
実はロックを解除せずにUSB接続しても写真にはアクセスできない。
写真を取り込むにはiPhone5のロックを解除して接続すればOK。
これがわからずしばらく試行錯誤して、この条件で写真の取り込みができることがわかった。