「NetBSD Magazine」執筆意向表明

 本日付で、SV補完委員会HMX.NET担当同人誌「64-bit/RISC Edition」の別冊として「NetBSD Magazine 2008(仮称)」を今後執筆する予定のあることを発表致します。
[1-1]発表の概要
 NetBSDは抽象化による機種独立性の確保を徹底した汎用性のあるオペレーティングシステムで、単一ソースツリーから構築されるOSとしては地球上でもっとも多くのアーキテクチャに対応し、多くのユーザーに使用されています。
 多くのLinuxディストリビューションは最近特に肥大化/汎用化の道を歩み、自分の必要なものだけに絞ってカスタマイズすることが厄介になりつつあります。NetBSDならOSそのものを自らの手で1から構築して使うことが簡単にでき、必要なソフトウェアの選択からGUI画面の設定まで、何から何まで全てにおいて自分で自由に設定することができるという優れた魅力も持っています。そんなNetBSDの良さを、一人でも多くの方に体験していただきたいと思い、執筆することにしました。
 Of course it runs NetBSD. – もちろんNetBSDです。
[1-2]ハイライト
・はじめに
 ・NetBSDとは
 ・なぜNetBSDを使うのか
・入手方法
・インストール
・必須の設定
 ・rootのパスワード設定
 ・ユーザー追加
 ・ネットワーク設定
 ・ホスト名の設定
 ・SSH設定
 ・/etc/rc.conf
 ・時刻設定
・自己最適化のためには
 ・カーネル再構築
 ・ユーザーランド再構築
・pkgsrcを利用するには
 ・pkgsrcの設定
 ・/etc/mk.conf
 ・sup -s -v
 ・wipとwip-jp
 ・cvs update -dP
 ・パッケージを作成しよう(pkg_compによるchroot環境の構築)
・すぐに必要とする周辺機器の設定
 ・USBメモリキーを使うには
 ・USB接続AirEdgeをモデムとして使うには
 ・無線LANを使うには
・デスクトップ環境の設定
 ・bashを使用する
 ・XFree86からX.Orgへの移行
 ・解像度のトラブルシューティング(xorg.conf)
 ・KDEの導入
 ・KDEの日本語化
 ・Windows用TTFを使用するには
 ・Linuxバイナリエミュレーション
 ・NetBSD版とLinux版の2種類のFirefoxが存在する理由
 ・Firefoxの日本語化
 ・FirefoxでLinux版プラグインを使う(nspluginwrapper)
 ・ネイティブ版FirefoxでFlashを使うには
 ・pdfファイルをAcrobatで開くには
 ・メールを送受信するには(Thunderbird)
 ・メールに電子署名をしよう(Thunderbird+GnuPG+enigmail)
 ・暗号化ツールKGpg
 ・GIMPを使う
 ・GIMPの日本語化
 ・GTKベースアプリのデザインをKDEに合わせるには
 ・Windows Vistaのウィンドウデザインを使う
 ・日本語入力環境を整えよう(UIM+Anthy)
 ・UIMキーバインドをATOK互換にするには
 ・OpenOffice.orgを使うには
 ・JDKとJREを使うには
 ・Windowsネットワークに参加させるには(SAMBA+SWAT)
・NetBSDのマルチメディア機能
 ・サウンドを使うには
 ・H.264やDixXを再生させるには(MPlayer)
 ・DVDを視聴するには(Kaffeine)
 ・MP3を再生するには(xmms)
 ・Windows用ゲームで遊ぶ(ONScripter、XSystem35、XLVNS等)
・OSを乗り換える
 ・LinuxからNetBSDへの移行手順
・日々のメンテナンス
 ・パッケージが更新されたら
 ・現在使用している環境と同一のパッケージ構成を他の環境に構築するには
 ・ローカル匿名ftpサーバーで簡単再導入
64-bit/RISC Edition別冊「NetBSD Magazine 2008(仮称)」
ご提供予定時期: 2008年夏以降
ご提供予定価格: 未定
ご提供予定内容: CD-ROM1枚組(記事を同梱したHMX.NETカスタムNetBSDブータブルCD1枚)
[1-3]お勧めしたいお客様
 ・パソコン余ってる方
 ・Linux以外のOSを使ってみたい方
 ・最近のLinuxは肥大化して困るとお嘆きの方
 ・OSどころか商用ソフト買うお金がもったいない方
 ・自分で使うOSくらい自分でどうにかしたいとお思いの方
 ・ないモノは作る、不具合あったら自分で直すという精神をお持ちの方
 ・複数のアーキテクチャで全く同一のOSを使いたいとお考えの方
 
※ 具体的な製品化の最終決定は、今後のHMX.NETの技術上及びビジネス上の判断に基づいて行われ、計画を変更または中止することもあり得ます。