良い刀は良い鞘に納めるべし

 Lenovo ThinkPad X301 番外編ということで、今回は X300 シリーズ専用に作られた松下ラゲッジの「Protection For ThinkPad」のご紹介をしたいと思います。


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 僕のビジネスカジュアルを見たことのある人ならお分かりだと思いますが、僕は毎日の通勤に銀色のアタッシェケースを持ち歩いています。ZERO HALLIBURTON の CE-M というもので、僕が使っているのはその ThinkPad とのコラボレーションで限定200個生産の「ZERO HALLIBURTON ThinkDogVersion」と呼ばれる特別なCE-Mです。
 この ZERO HALLIBURTON ThinkDogVersion には付属品として特別生産品のオリジナルPCインナーケースが付属していました。このインナーケースは ThinkPad X40 向けに製造されたもので、サイズがほぼ同じ X60 や X61 でも差し支えなく使用できました。このインナーケースは非常に使いやすく、このような形の ThinkPad 用ケースは IBM や Lenovo からは出されておらず、デザイン的なところからしても黒いケースに赤いワンポイントというものは製品化されていませんでした。このインナーケースは X60 から X61 に機種変更したときもこのケースはそのまま使っていました。しかし、スクウェア液晶モデルは X61 で終焉を迎え、後継の X200/X200s や別ラインのX301では当然ながらサイズが異なるためこのケースは使えなくなってしまいました。
 遅かれ早かれ X200 シリーズや X300 シリーズは買うつもりでいながら、買った後どうやって持ち歩こうかと悩んでいました。その辺の貧弱なポーチに入れるのだけは絶対に避けたいところです。モバイルするからこそ、機種変更の際にインナーケースの存在が大きく影響してくるわけです。やはり使い慣れた「海苔巻き」型かつ、黒を基調としたんなーケースがほしいところです。そんな贅沢な悩みをかなえてくれる製品がほしい、そう思っていました。
 4月末についカッっとなって X301 の HDD モデルを注文しました。持ち歩く気でいながら、インナーケースのことはまったく考えずに注文してしまいました。X301 はピーチスキンの筐体で、しかも薄いですからインナーケースは必須でしょうということで、すぐさま X301 を入れるインナーケースを探していたところ、Lenovo の Blog で目を見張る製品が紹介されていました。
 松下ラゲッジの「Protection For ThinkPad」です。
 使い慣れた海苔巻き型構造が X60 や X61 で愛用していたPCケースとよく似ており、X200/X300 シリーズ専用にこだわって作られているのに惹かれました。さらに、ThinkPad にあわせてデザインされているというのもうれしい配慮です。松下ラゲッジでは X300 シリーズだけではなく X200 シリーズ用のケースも生産しているので、X200 は将来買うだろうからということでそちらもすぐさま予約しました。2009年5月分の製造量はわずか20個ずつという相当なプレミアムモデルであり、製品の詳細を見ると ThinkPad の保護を最優先にするこだわりが感じられました。さらに ThinkPad X200 シリーズ、X300 シリーズ専用に作られたというだけあって、その完成度を楽しみにしつつ到着を待っていました。
 予約してからおよそ1ヶ月。ようやく松下ラゲッジの「Protection For ThinkPad」が到着しました。今回は X301 番外編ということでこの製品のご紹介をしたいと思います。

 こんな良い製品とはそうそう出会えないということで X300 シリーズ用と X200 シリーズ用を両方とも買いました。
 X200 シリーズ用の Protection For ThinkPad も買っちゃったからもう X200s 本体も買うしかないw 本末転倒ですがw

 X300 シリーズ用。見た目以上にかなりしっかりしたつくりです。
 持ってみるとわかるんですが、なかなかにホネのあるやつです。

 ワンポイント。トラックポイントをモチーフにしたワンポイントが ThinkPad らしさをだしています。このワンポイントは本物のトラックポイントの大きさと同じです。
 

 縫製の糸も赤いものを使い上品に仕上げています。かぶせには牛革が使用されています。外装は強度的に優れたナイロン生地を採用。このまま持ち歩いても十分な仕様になっています。

 こちらは底部の滑り止め。小脇に抱えるときのいい滑り止めになります。内側はちょうど握ったときにいい具合になるようなくぼみになっていて、安心感があります。こういう気配りは大好きです。

 あけてみたところ。マジックテープで2箇所を止める形になっています。そしてさらにインナーのパイル起毛素材は ThinkPad のワンポイントを象徴する赤!
 ThinkPad を傷つけないような素材を使いつつ、ThinkPad のトレードマークも忘れないこの配慮にはおもわず脱帽。
 本家のケース以上に ThinkPad らしいってどういうことだ、まったくけしからん製品です(笑)

 松下ラゲッジの製品タグ。あけないと見えない位置に配置しているあたり、デザインを崩さないようにとの松下ラゲッジの強い配慮が見えました。
 タグが見えればどこの製品かわかるし、宣伝にもなるんですが、松下ラゲッジではデザインを優先したのでしょうね。でも有名な製品になったんだからタグは見えない位置にあってもきっと ThinkPad ユーザーはわかってくれることでしょう。

 松下ラゲッジの独自衝撃吸収機構「Square protection 機構」。
 いやあ、この発想はなかった!
 なんか製品開発に Lenovo の技術者が絡んでいるんじゃないかと思うくらいのできのよさです。

 裏側にはポケットが着いています。DVD トールケースがきれいに入る大きさです。
 ・・・いや実際にこういう DVD を持ち歩いたりはしないけどさw

 実際にはこういうかんじですかね。AC アダプターと FDD とか。さすがに FDD を持ち歩く人は少数派かw まあそんな感じで結構もりもりはいるポケットです。

 そして「良い刀」を「良い鞘」に納めた瞬間。
 最強の組み合わせです。
 取り出しのところが絶妙なカーブを描いて取り出しやすくなっているというのも評価高いです。

 納めたところ。遊びもなく、きつくもなく、完璧です。さすが X300 シリーズ専用に作られたというだけのことはあります。

 ZERO HALLIBURTON ThinkDogVersion に付属していたオリジナルPCケースと比較。
 ともにワンポイントの赤が使われていますが、当然のように松下ラゲッジのほうがかなり頑丈です。

 あけてみたところ。
 この海苔巻き型のつくりは使ってみるとやみつきになります。日本で古くからあるふくさや金封包みを連想させます。松花堂弁当にヒントをえてデザインされた ThinkPad にはお似合いなのかもしれません。
 松下ラゲッジがこの構造を採用してくれたのはうれしい配慮と思いました。
 ThinkPad は優秀なビジネスツールでありタフなノートパソコンですが、それをさらに保護するのはケースの役目です。せっかく優秀なツールがあっても入れ物が適当では片手落ちです。
 Lenovo の Blog でも「良い刀は良い鞘に納めるべし」ということで紹介されていましたが、松下ラゲッジの Protection For ThinkPad はまさにその言葉にふさわしいと思ました。。
松下ラゲッジ「Protection For ThinkPad」
 現在6月末発送分の予約をしています。価格7800円。