ThinkPad X301 レビュー・第3回

 Lenovo ThinkPad X301の紹介です。4回にわけてご紹介します。今回は第三回目、液晶とキーボードのご紹介です。


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 液晶を広げたところ。新しい機種なのに液晶フレームの幅が広いです。
 液晶フレームの中にはアンテナやカメラなど数多くの配線がなされているのが原因と思われますが、もう少しなんとかならなかったのかなあと思います。これはワイド液晶になったT61p以降の機種全般的にみられる特徴で、デザインとサイズの面でちょっと残念なところです。

 電源を入れてみたところ。X301の液晶はLEDバックライトが採用されており、いままでのThinkPadと比較すると圧倒的に明るいです。最高輝度だとまぶしいくらいです。基本的に明るいので、輝度をかなり絞っても視認性抜群です。輝度を抑えればバッテリー延命につながるのでいいことです。

  解像度は13.3インチ(WXGA+,1440×900)です。縦幅はないものの横幅はSXGA+より40ラインも大きいので、この大きさでこれだけあれば十分です。ただ、視野角が悪く、特に上からのぞいた場合に悲惨なことになります。こればかりは止むを得ないところですかねえ。

 内蔵カメラとキーボードライト。カメラは選択オプションなのでせっかくだからつけてみました。
 しかしIdeaPadを含めた手持ちのカメラ搭載機種で内蔵カメラを使ったことは一度もありません(苦笑

 ウルトラコネクトアンテナが入っていますという証。

 ケンジントンロック用のアイコンの印刷がされています。

 ミラージュブラックのヒンジ部分左端に印刷されたLenovoロゴ。

 こちらは右端のX301のロゴ。

 オプションでUSキーボードが選択できるのでUSキーボードにしてあります。普段ローマ字入力しか使いませんし、DECのANSI配列Unixキーボード(LK411-AJ)やDECのHiNote Ultra 2000を使用していたときからUS配列に慣れてしまっているのでこのほうが都合がよいです。前まではわざわざUSキーボード部品を別途部品センターやPC DOCKで取り付けてもらっていましたが、最近はカスタマイズで選択できるようになったのでずいぶん助かっています。

 intelロゴシールとVistaシール。intelロゴシールは早くも新しいロゴシールに刷新されていました。Centrino 2 vProの表記が印刷されています。

 スピーカーはパームレスト両脇に1個ずつ。こちらは左側のもの。X60/61とは比べ物にならないほどいい音がします。そういう意味でThinkPadらしくないw

 ThinkPadロゴと右側スピーカー。

 左側に2基あるUSBのアイコン。

 右パームレストにある指紋認証センサー。

 キーボード周りで特記すべきはこれ。キーボード周りのいくつかにLEDが埋め込まれ、光るようになっています。
 ここではThinkVantageボタンやとミュート表示が光っています。

 各種LED表示も変更されました。キーボードベゼルと一体化したLED表示は今までとはことなる高級感があります。
 なお、X301ではBluetoothロゴマークではなく別なアイコンに変わっています。左端の無線LANの右隣がBluetooth有効時のアイコンとなります。

 電源ボタンにもLEDが埋め込まれました。電源ON時には白く光ります。
 LED使いすぎなんじゃないのという感じはします。

 CapsLkのアイコンが表示されないなと思ったら、キーボードそのものにLEDが埋め込まれていました。

 うれしかったのは、現行ThinkPadの中でキータッチが最も良いと個人的に感じたこと。X300シリーズのキーボードは専用に設計されたらしいので60番台以降の他機種とは打鍵感が大幅に異なっています。X60/61やT61p、W700dsよりストロークが短くキートップがぐらつきません。そして、キーボードがたわむことなく、パタパタすることが少ないです。キートップを引っぺがしていないので確証は持てないですが、キーが斜めにならないところをみると、以前のパンタグラフ式の打鍵感を再現できるような改良がなされているのではと思います。とおもって調べてみたらやはり改良されていました。
参考:http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0226/lenovo1_11.jpg
 さすがにX40あたりと比較すると打鍵感は劣りますが、個人的には60番台以降において新品で購入できるThinkPadの中では最高のキーボードだと思います。人間と接する最も原始的なインターフェイスであるからこそ、コストを費やすべきだと思います。X301はそれをよくわかった上で設計されているように感じました。

 トラックポイントのクリックボタンに赤と青のラインが復活、昔のThinkPadらしさが戻ってきました。
 やはりこのワンポイントがあるのとないのではずいぶん印象が異なります。

 ここだけこうやってみると昔のThinkPadのようです。

 ウルトラナビも強化されたようですが、僕はこのデバイスの存在意義に関しては真っ向から否定していますので、どうなっているのかは知りません。
 根本的に無効にしているのでうごきすらしませんw
 次回はレビュー最終回、HDD交換とパフォーマンスに関してご紹介したいと思います。
 お楽しみに。