ThinkPad X301 レビュー・第2回

 Lenovo ThinkPad X301の紹介です。4回にわけてご紹介します。今回は第一回目、開梱と外装のご紹介です。


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 X301をひっくり返したところ。着脱ができるのはバッテリー部分とメモリーの蓋の部分くらいです。

 手前のゴム足。ThinkPadを置く際に手前を持って後ろからゴトッと置くことを想定してのことでしょう、手前のゴム足はその際の衝撃を徹底的に和らげるために、猫の肉球を思わせるようなつくりになっています。内蔵の冷却ファンの羽は静音性を高めるためにフクロウの羽からアイデアを得たらしいですけども、このゴム足もきっと肉球からアイデアを得たんじゃないかなあと思います。

 バッテリーを抜いたところ。Windowsのライセンスシールはバッテリーをはずした筐体内部にありました。

 3セルバッテリーはこんなに薄いです。
 僕が買ったのはバッテリーがこの3セルのモデル。いつものような買い方だったら金上乗せしても少しでも容量のでかい6セルバッテリーを搭載したモデルにするんですけども、今回はあえて3セルにしてみました。3セルでどれだけ持つかやってみたかったし、大容量バッテリーなら買い増ししても痛くないw 実際3セルでフルパワーで使っても二時間以上は余裕で使えます。ただ、モバイルでそこまでフルパワーで使うかというと実際そういうわけでもなく、 ThinkPadの決め細やかな省電力機能(たとえば不要デバイスへの給電を停止する等)までしてやると3時間以上持つし、それでいて操作がむかつくこともありません。僕のモデルはSSDではなく安価な120GBモデルなので、SSDモデルの場合はもう少しバッテリー駆動時間が持つものと思われます。省電力機能制御に関してはThinkPadは異様なまでに細かい設定ができるのでバッテリーは3セルでも十分アリかなと。
 電源設定でマックスパフォーマンスだと1.4GHz固定、エナジースター設定にすると1.2GHzから1.6GHzの間で可変しているような動きを見せます。Intel Dynamic Accelerationのせいで200MHzオーバーしているってことなのかな。わかりません。
 発熱に関してはぜんぜん熱くないです。X60/X61とは大違いです。

 メモリースロットの蓋。

 蓋をはずすと、4つのスロットがあります。
 メモリースロットが2つと、mini PCIexpressスロットが2つ。片方がフルサイズで他方がハーフサイズでした。

 フルサイズmini PCIexpressスロットに実装されているのが、Intel WiFi Link 5300。

 ハーフサイズmini PCIexpressスロットに実装されているのは、Intel Turbo Memory 2GB。フルサイズのTurbo Memoryはどこでも買えますが、このハーフサイズのものになると、Lenovoから保守部品扱いのものを購入しなければなりません。しかも、Turbo MemoryはSSDモデルでは不要という位置づけなので、カスタマイズの場合はHDDモデルを選ばないと選択できません。

 Turbo Memoryを内蔵してReadyDriveを有効にすると、ドライブのプロパティに「NVキャッシュ」というタブが出現します。
 搭載されているHDDは東芝MK2529GSGなので、NVキャッシュは搭載されていません。Turbo MemoryがNVキャッシュとして使われていることがわかります。
 ちなみにX301標準搭載HDDは250GBのMK2529GSGではなく120GBのMK1216GSG。現状最大容量の1.8インチHDDに交換している。交換については第4回でご紹介します。
 また、デバイスマネージャーをみるとHDDの項目にIMD-0という謎のデバイスが生えているのが確認できます。「ディスクの管理」でHDDを見てみるとファイルシステム不明の容量1.37GBディスクが見えます。これはTurbo MemoryのReadyBoostに使われる領域で、ここをReadyBoostに使っているようです。僕ははじめこれがなんだかわからなくてフォーマットしてしまったところ、ReadyBoostのチェックが外れてしまったので、再度チェックをして再起動したら復活していました。容量はNVキャッシュに使われた残りがこの領域に割り当てられるようですが、ざっとみたところ自分ではサイズを決められないようなので、そこが不満といえば不満です。
 Turbo Memoryによる恩恵に関しては、同じ環境でTurbo Memoryを無効にして比較していないので、まったくわかりません。
 無いよりはあったほうがいいとは思いますが。。。

 メモリー。DDR3 1066の2GBメモリーが2枚で4GBとしています。Lenovoのカスタマイズで4GBにするよりも2GBを後から秋葉で買ったほうが安いので、A-DATAの2GBを後から増設しています。
 次回は液晶とキーボード周りのご紹介をしようと思います。
 お楽しみに。