産総研 地質標本館

 今日は産総研 地質標本館に行ってきました。


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 昨日は北に行ったので、今日は南に行くことにしました。

 各駅停車で荒川沖で下車します。

 駅前からつくばセンター行きのバスに乗り、並木二丁目で降りると産総研に着きます。
 守衛さんに挨拶をして地質標本館の場所を聞くと、まっすぐ進んだY字路の右側にあるつくば中央第7のところと教えてくれました。

 歩いてしばらくすると産総研つくば中央第7につきます。

 その昔鉱物採集に明け暮れていた頃、機会がなくてなかなかこれなかった地質標本館。
 ようやくくることができました。

 入り口近くには野ざらしにしても大丈夫な大型の標本が置かれていました。
 これは島根県産の巨大な水晶。
 今日は学生の団体と外国人の団体が来ていましたが、僕と入れ替わりで帰っていきました。
 受付で記名をして入館。入館料は無料です。
 郷土の鉱物の展示もありました。

 これは妙見山のモンブラ石。風化したこのように象皮状になるのが特徴です。
 かつて妙見山で採集を始めたばかりのころは現物を見たことがなかったので判別に難儀しましたが、後になって妙見山から持ち帰っていた標本群にモンブラ石が含まれていたことがわかりました。
 ちなみに僕が所有しているモンブラ石の標本は こちら

 こちらはポルクス石。このような独特の風化をするのが特徴です。
 これもまた僕は最初見分けがつきませんでしたが、後になって石英でも長石でもモンブラ石でもない謎の石が妙見山から持ち帰った標本群に含まれていることがわかり、後に分析の結果ポルクス石ということがわかったという思い出があります。
 僕が所有しているポルクス石の標本は こちら

 雪入の緑柱石。
 雪入は行ってみたかったんですが、訪れる前に産地が消えてしまいました。。。
 こんな立派な緑柱石が出ていたんですね。

 有名産地、山ノ尾の緑柱石。
 立派な標本ですね。
 僕は緑柱石が好きで山ノ尾ではだいぶ取りました。僕所有の緑柱石標本は こちら こちら

 こちらも山ノ尾の鉄礬石榴石。
 かなり大粒の立派な標本です。
 このような大粒の結晶は私が入り浸っていた1991年頃でもたまに採集できました。
 僕が所有している標本は こちら

 高取鉱山の水晶。
 昔鉱山の人に「腕ぐらいの太さのやつがでた」という話を伺いましたが、本当だったんだなあと思いました。
 地質標本館は岩石や鉱物だけでなく化石も豊富に展示されています。

 世界の三葉虫。
 三葉虫はアンモナイトと並んで人気のある化石ですね。

 山ノ尾ペグマタイト。

 岐阜県蛭川村田原のペグマタイト。黒く見えるのは煙水晶です。
 ここの煙水晶は立派で美しいです。
 個人が寄贈した標本もたくさんありました。
 寄贈者に知人がいてびっくりしましたw
 展示は豊富な標本と写真やマルチメディア資料を駆使しており、かなりボリュームがあります。
 これが入館料無料というのはあまりにありがたすぎます。
 まあもっともこう言うのはどこぞの議員様はお気に召さないでしょうから「二番じゃダメなんですか」とかいって仕分けしそうですが。
 実際家族連れできていた人が何組もいましたが、実際に見て聞いて触って操作できる環境に親子はとても喜んでいました。こういう施設はいいことだとおもいます。
 基礎技術や探求心を生かすこういう施設に生かしてもらえるなら僕は喜んで税金納めますけどね。

 青柳標本のスピネル。
 青柳標本は数が多く、地質標本館では青柳鉱物標本図録を販売しています。
 見応えがあります。

 第四展示室。ここはとにかく数多くの標本が展示されています。
 国内中心ですばらしいです。圧倒的な物量です。

 昔北海道で採集したアンモナイトで印象深いアンモナイトも展示されていました。
 小さいですが特徴のあるアンモナイトです。

 水晶日本式双晶。
 乙女鉱山のすばらしい標本です。
 隣には 奈留島の日本式双晶 も展示されていました。乙女鉱山も奈留島も日本式双晶の有名なところです。

 受付で青柳鉱物標本の図録を買いました。1890円。
 すばらしい資料です。

 宮城県牡鹿半島のジュラ紀の褶曲地層。
 子供の頃図鑑で見た地層です。はぎ取って持ってきたのかと思ったら、複製だそうです。
 すごいですね。
 2時間程度いましたが、見きれませんでした。
 また行こうと思います。

 産総研は並木がきれいでした。

 さらにバスに乗ってTXつくば駅に。
 ここから守谷駅にいきました。
 守谷駅からバスで茨城県自然博物館に行こうとしましたが、バスの本数が少なく、次のバスに乗ると到着が閉館になるのであきらめてラーメン食って帰りました。
 残念。
 というわけで、夏休みのミニ旅行はおしまい!