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ThinkPad W701ds・第6回

 2010年05月23日
 
 

 Lenovo ThinkPad W701dsがようやく到着しましたので、何回かに分けて製品のご紹介をしたいと思います。最終回の今回は外装と液晶、簡単な性能比較に関してご紹介したいと思います。

line


 先週はLenovoの製品販売方法に関して落胆と怒りを覚えましたので怒りに任せた文章で、非常にお見苦しい内容だったことをお詫びいたします。
 気を取り直して今回は、外装と液晶、それから性能に関して先代W700dsと比較してご紹介したいと思います。

 天板。シンプルになっています。エナジースターシールが貼付されています。天板には後述の変化が見られました。


 天板左手前の変更。下側がW700ds、上がW701ds。
 左側手前にあったLenovoロゴが削除されて、ThinkPadとしてあるべき姿になりました。私はこの天板のLenovoロゴはデザインを損なうセンスの無い意匠として忌み嫌っていました。ThinkPadは時代と共に変化/革新していかなければならないことは承知しています。しかし「松花堂弁当」の蓋に余計なことをくっつけることは、果たしてデザインとしていかがなものでしょうか。Lenovoロゴをつけたいなら他の場所でやればいい。IdeaPadみたいに天板にロゴをつけるような安易な行為はThinkPadではやっていただきたくありません。今回W701dsで天板からLenovoが削除されたことは、ThinkPadとしてのデザインとしてやはり何かあったからではないのかと思っています。ともあれ、ThinkPadとしてあるべき姿の天板になったことは高く評価したいと思います。


 筐体右側面。下がW700ds、上がW701ds。配置に違いは見られません。
 液晶側にはサブ液晶が埋め込まれています。相変わらずのモンスターぶりです。


 右側面手前拡大。下がW700ds、上がW701ds。
 W701dsには黄色いUSBポートが1つ見えます。これはPowered USBで、AC接続時に本体電源がOFFになっていても通電して携帯電話等を充電できるように給電されるUSBです。先のご紹介しましたようにこの設定はBIOS上から給電方式の設定が可能で、iPhone向けやBlackBerry向けなどいくつかの設定が可能になっています。
 地味ですが非常にありがたい機能で早速重宝しています。


 右側面中ほど拡大。下がW700ds、上がW701ds。
 W700dsを注文した際はBlu-rayドライブが選択できましたが、私のカスタマイズミスでただのDVDスーパーマルチドライブになってしまいました。今回はカスタマイズでBlu-rayが選択出来ないので、仕方なくBlu-rayバーナーを別途購入して装填しました。私が購入した直後にこのBlu-rayバーナーが安売りされましたが、そのくらいの時期を境にドライブの外見がW701ds標準搭載のウルトラベイエンハンスドドライブと同じ新型になっている模様です。
 ちょっと奮発して購入してみたら直後に大幅値引きされるわ、外見が新型に変更されるわで割と凹んだ周辺機器となってしまいました。


 右側面奥の拡大。下がW700ds、上がW701ds。
 排気口とケンジントンロック用の穴が見えます。特に変更はありません。


 背面左側拡大。下がW700ds、上がW701ds。
 排気口とディスプレイポートが実装されています。


 背面中央拡大。下がW700ds、上がW701ds。
 左からディスプレイポート、アナログRGB、DVI、LAN。これもまた先代と特に変更はありません。


 背面右側拡大。下がW700ds、上がW701ds。
 ACアダプターコネクターと排気口。
 液晶ヒンジ部分に変更が加わりました。W700dsでは黒いヒンジ部分は外からはかくされていましたが、W701dsでは大型化されてむき出しになりました。


 左側面奥の拡大。下がW700ds、上がW701ds。
 液晶蝶番部分に幾分の形状変化が見られます。
 それから、排気口右側のインターフェイスに変更が入りました。USBと1394ポートの配置が逆になりました。
 また、W700dsではUSBだけだったのが、W701dsでは上がUSB3.0、下がUSB+eSATAのコンボポートになりました。高速インターフェイスが2基搭載されたのはうれしい強化です。


 左側面手前拡大。下がW700ds、上がW701ds。
 W700dsの時はカスタマイズでExpress34+CFを選択しましたが、W700dsを1年使って考えたところ高性能デジタルカメラを持っていない私はCFカードスロットが無くても何の苦にもならないことが分かったので、今回はCFカードよりも拡張性を選んでExpress34+Express54を選択しました。


 正面。下がW700ds、上がW701ds。


 正面左側。下がW700ds、上がW701ds。ワイヤレスON/OFFスイッチが実装されています。


 正面右側。下がW700ds、上がW701ds。カードリーダーとイヤホン/マイクジャック、液晶開閉用ラッチが見えます。
 カタログスペックによると、W701は「7in1メディアカード・リーダー(SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、XDカード、XDカードタイプH、マルチメディア・カード、メモリースティック、メモリースティックPro)」となっており、W701dsでは「5in1メディアカード・リーダー(SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、マルチメディア・カード、メモリースティック、メモリースティックPro)」となっています。外見的には何も変更が入っていないように見えます。実際にXDカードをW701dsに挿したところきちんと挿さりましたが、認識はしませんでした。

 W700dsとW701dsを比較してもっとも目立った改善は液晶でした。
 その液晶に関して比較をしてみたいと思います。


 左がW701ds、右がW700ds。共に最高輝度でキャリブレーションをした状態です。
 従来の液晶であるW700dsは全体的に青白っぽくコントラストが低いです。一方LEDバックライト液晶になったW701dsでは液晶の輝度が高くなり、さらにコントラストが綺麗になりました。W701dsの液晶で黒を表示させると黒が黒で表示されるようになりました。
 安いコンデジの写真なので輝度やコントラストの大きな違いがうまく表現出来ていませんが、この液晶の表示の差は一目瞭然でまるで別物です。
 現行ラインナップでWUXGAを備えるのはこのW701シリーズだけなので、最上位に恥じぬ液晶になったと思います。
 ただし、そうはいっても過去に存在していたIDtechのFlexViewに比べると角度によって色が変位してしまうので、色が変化しない最適な角度に調整するのは慣れが必要です。


 左がW701ds、右がW700ds。上から液晶を見て見たところ。
 ご覧のように発色に大きな変化が見られます。左側のW701dsはこの角度からでもかなりの視野角の良さを発揮していますが、W700dsはこのようになってしまいかなり残念な状態になります。


 左がW701ds、右がW700ds。液晶を左斜めから見たところ。
 コントラストと明度にかなり大きな差があることが分かっていただけるかと思います。
 これはマイナーチェンジというには大きすぎる改善だと思います。


 左がW701ds、右がW700ds。2台ともサブディスプレイを引き出したところ。
 サブディスプレイの解像度はWXGA(768x1280)の縦型。メイン液晶の縦解像度(1200ピクセル)と合っていないので表示比率が異なってしまうのは相変わらず残念なところです。また、サブ液晶の質が低いのは先代W700dsと同様。W701dsはメイン液晶の明度とコントラストと発色が圧倒的に改善されただけに、このしょぼいサブ液晶はその品質の低さが却って際立ってしまいます。
 こちらはツールボックスやtwitterのTLなどをまとめて置いておく程度のシビアな色や解像度を必要としない使い方にとどめるしかなさそうです。

 Windows 7 Pro 64-bitでのエクスペリエンスインデックスをご紹介します。
 仕様に関しては 第1回レビュー にある強化済みの状態です。


 基本スコアは5.9。SSDではないのでディスクが足を引っ張っています。詳細を見てみます。


 やはりHDDが足を引っ張っていました。メモリーは2GB x2の状態では5.9とひどい値でしたが、16GBに増設したことにより飛躍的な性能向上が見られました。
 私は普段Windowsを使っておらず、エクスペリエンスインデックスに関して知る必要性も特に感じていませんので、この値が妥当なのかどうか調べていません。

 最後に、第1回レビュー に掲載している仕様のThinkPad W701dsとW700dsのCrystalMark 2004R3の値をご紹介します。W701ds/W700dsは共にWin7/64-bit環境、ベンチマークソフトは32-bit版、4スレッドまでしか計測できないという制限がありますので、8スレッド実行可能なW701dsは4スレッド分での測定となりました。あくまで参考値でお願い致します。なお、グラフはLinux版OpenOffice.orgで作成しました。


 CrystalMarkは先にお断りしたように4スレッドまでしか計測できません。参考までに4スレッドでの比較ではALUとFPUがW700dsに若干負けました。やはりi7-920XMの2GHzというクロックの低さが影響したのでしょうか。
 一方で、メモリーとOpenGLの値が2倍近くと圧倒的に伸びており、HDDやGDI/D2Dも順当に性能向上が見受けられます。総合ではW700dsより3割程度向上しました。

 W701dsはベンチマークに現れない数々の強化がされています。W700dsからW701dsへモデルチェンジしてかなり大きな改善もされており、個人的にはW700dsからW701dsに乗り換えてよかったと思っています。
 不満な点や改善してほしい点はいろいろ書かせていただきました。後継になるであろうW710シリーズではW700ds/W701dsで不満だった点が改善・強化されることを希望します。また買いますので。

 結論。ThinkPad W700dsとThinkPad W701dsの2台持ちってのも悪くないね!

 6回にわたってW701dsのご紹介も今回でおしまいです。ありがとうございました。W701dsではこれからもいろいろとやっていくつもりですので、機会がありましたら何らかの形でご紹介したいと思います。

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